品薄状態となっていたMC68030用MPUソケットが、68ユーザーの努力により 国内生産され、生産数は大量ではないにしろ、入手出来るようになった。　このMPUソケットは特にX680x0シリーズでUNIX系OS、"NetBSD/x68k"を使用するときに有効だ。

　X68030で"NetBSD/x68k"を使用する際には、まずMPUを標準搭載の"MC68EC030"をMMUが搭載されている"MC68030"に換装する事が必要である。しかし、ただ換装するだけでは NetBSDの動作に問題が生じる。"X Window System"利用時にVRAMアクセス等の関係で MPUのFC2信号線が邪魔になるのだ。この問題にはMPUのFC2信号線となる足を物理的に折ることで対応できるが、当然のことながら、後にFC2信号線を利用する必要性が出てきた場合に元に戻すことは不可能で、且つ 最悪の場合MPU自体を傷つけ損傷させる恐れがある。これを避けるためにMPUソケットが利用できる。 ソケットのFC2の位置のピンを抜き挟み込む事で、MPU本体には何の改造も無くこの問題に対応できるためだ。

　同様にX68000シリーズで"NetBSD/x68k"を使用する際には、アクセラレータ"Xellent30(s)"を 利用することになるが、X68030と同じ理由からMPUソケットを利用することが非常に有用である。 ただし"Xellent30(s)"ではFC2信号線以外にもMMU等の問題があり、他のピンを抜いたり、ピン間で抵抗を接続するなど、更に踏み込んだ対応が必要だ。

　"NetBSD/x68k"を利用する以外にも、頻繁にMPUを抜き差しするような場面や基盤実装上の問題からMPUの位置を嵩上げしたい等の問題にもこのソケットは利用できる。 　現在同ソケットはラキッ!氏のサイト”X68K.NET"内"オンラインショップ『バビンチョップ』”で入手できるほか今後は商社にも出回る可能性があるとの事だ。

　詳しい情報は関連サイトを参照のこと。

 関連リンク > X68k.NET  (バビンチョショップ・日記11月6日,13日,20日)
   

 関連リンク > STUDIO　KAMADA  (11月20日の日記)

　月間誌”ゲームラボ１２月号”のコーナー”ハード愛の聖域”で、X68000のの順位は先月と変わらず９位であった。投票数は３９で先月から３票上がった。

　オリジナルゲームと６８の祭典”オリゲー・フェスタ☆６８”が、来年５月開催にむけ着々と準備を進めている。開催場所は例年どおり秋葉原は損保会館。大会議室の予約が完了している。
　今回の開催を記念して、あの”ネレイド”の再生産が計画されている。計画が実行されるには最低生産数が２００枚に達する必要がある。今日現在、購入希望を募る場は用意されていないが、今後提供されるものと思われる。購入を希望する人は関連サイトを要チェックである。

 関連リンク > X68k.NET 

 関連リンク > オリゲー・フェスタ☆６８・第11回　開催準備中 

　昔懐かしいレトロゲームをWindowsでプレイ（有料）できる”ProjectEGG”にて、X680x0用のゲームタイトルが６月に追加・配信開始されていた。追加されたのは１９８９年にウルフチームが開発した歴史シミュレーションゲーム”斬〜陽炎の時代〜”である。
　余談だが、X1版”RELICS”も１０月１６日に配信開始されている。詳しくはProjectEGGへ。

 関連リンク > ProjectEGG