このページでメインとして扱っているX680x0とは一体何なのか？知らない方にここで説明します。

　Ｘ６８０ｘ０というのは簡単に言うと昔の古いパソコンの事です。家電メーカーのＳＨＡＲＰより１９８７年に発売開始された１６ｂｉｔパソコン、それがＸ６８０００でした。その当時のパソコンは８ｂｉｔ機が全盛の頃で、ＳＨＡＲＰからは８bitのパソコンとしてＭＺシリーズとＸ１シリーズの２種類のパソコンが発売されていました。その一つ、Ｘ１シリーズの後継として登場したのがこのＸ６８０００シリーズです。

　１６ｂｉｔ機といえばＮＥＣのＰＣ−９８シリーズがビジネス領域で全盛の時代でした。その中でＸ６８０００はかなり異色なイメージを放っていました。ＰＣ−９８シリーズでは考えられないような高解像度、多色グラフィック。大容量メモリ。スプライト機能、ＦＭ音源装置。またその頭脳とも言うべきプロセッサにはモトローラのＭＣ６８０００を採用していました。メーカーも”パソコン”ではなく、”パーソナルワークステーション”として販売していたくらいですから、その性能にはかなりの自信を持っていたと思われます。また、その高性能ゆえゲームユースやホビーユースに使用されることが多く、高額だったこともあって”高級ファミコン”などと言われることもあったとか。おかげで？ゲームソフトは多く販売されました。反面ビジネスユースとしての実績は少なく、販売台数でもＰＣ−９８シリーズには遠く及ばず、その後のＷｉｎｄｏｗｓ機などの普及も相まって市場から姿を消していきました。しかしながらその性能、設計思想、ハードウェアとしての魅力から、生産停止後もハード、ソフトが製作されるほど多くの熱狂的なファンを生み出しました。

　当サイトで使用している”Ｘ６８０ｘ０”という呼び名は総称で、Ｘ６８０００シリーズと後に発売される３２ｂｉｔ機、Ｘ６８０３０シリーズとあったためか、最後から二桁目の数字を鑑み”ｘ”で表現していると思われます。当サイト無いでは特に断りの無い限りＸ６８０ｘ０の総称を一般的に使っていきたいと思います。